補聴器はどれくらいの期間もつ?

 

補聴器の寿命は使う人によって異なります。

 

買ってからわずか1、2力月で壊れたと、お店で修理をしても、またすぐに故障させてしまう人がいます。

 

一方で、10年以上1台の補聴器を使っている人もいます。

 

補聴器はつねに持ち運び、しかも過酷な条件の下で使います。ですからどれくらいもつかはその人の管理の仕方で大きく変わってくるということです。

 

一般的に、耳かけ型補聴器は耳穴型に比べて寿命が長いといわれています。

 

使う人の聴力が変化していくことや、新しい補聴器が出てくることを考え合わせますと、5年ぐらいを1つのめどに考えておいたらよいのではないかと思います。

 

補聴器を長持ちさせるコツ・手入れの方法

 

乾いた布で汚れをふき取る

 

補聴器の汚れは乾いた布でふいてください。補聴器が水でぬれたりしたときも、すぐにふき取ってください。

 

長く使わないときは電池を外す

 

電池を入れたままにしておくと、電気が漏れて補聴器が傷むことがあります。長く使わないときは取り外しておきましょう。

 

使わないときは乾燥ケースに入れる

 

夜間や長く使わないときは、乾燥剤入りの容器に入れてください。乾燥ケースは補聴器店で売っています。乾燥剤には期限がありますので、色などを見ながらときどき交換してください。

 

乾燥ケースに入れて保管する習慣を身につけておくと、次に使うとき、どこに置いたか探さなくて済みますし、とっさのときにも困りません。また、殺菌機能を兼ね備えた電気式の乾燥器もいくつか販売されています。

 

音道の掃除をする

 

補聴器の音の出口に付いた耳垢や汚れは、綿棒や専用のブラシ、ピックを使って取り除いてください。こちらも補聴器店で購入できます。

 

耳垢ガードを取り替える

 

耳穴型補聴器の場合は、耳垢が内部に入り込まないように、補聴器に付いている耳垢ガードをときどき取り替えてください。もし自分でできなければ、電池を買うときにでも補聴器店に相談して取り替えてもらいましょう。

 

イヤーモールドや耳栓にたまった水滴を取る

 

耳かけ型補聴器では、本体と耳栓部分をつなぐチューブに水滴がたまることがあります。その場合は、チューブを取り外し水滴を振り払ってください。

 

イヤーモールドを洗う

 

イヤーモールドはときどき取り外して、洗剤で洗ってください。洗った後は、よく乾かしてから補聴器に接続します。中に水滴がたまつているときにはブロワーで水滴を吹き飛ばしてください。

 

補聴器店で掃除・点検をしてもらう

 

定期的に補聴器店で掃除や点検をしてもらうことも、とても大切なことです。できれば1年に1度はオーバーホールをするのが理想です。オーバーホールとは分解掃除のことで、補聴器内の汚れ、ごみ、サビを取り除き性能チェックをすることです。

 

補聴器の弱点を知って長持ちさせる

 

補聴器の弱点@水や湿気

補聴器は精密機器ですから、水や湿気に非常に弱いところがあります。

 

ます気をつけなくてはならないのは汗です。とくに耳かけ型では、頭にかいた汗が髪の毛を伝わって補聴器の中に入り、故障の原因になります。スポーツをするときには、とくに注意が必要です。

 

雨のときにも補聴器がぬれてしまわないよう注意しましょう。ぬれたままの手で補聴器を触るようなことも避けてください。

 

耳につけたままお風呂に人るとか、洗濯機の中に落としてしまうようなことは、もちろん論外です。湿気のためにサビてしまうこともあります。湿気の多い場合にはできるだけつけていかないようにし、どうしても使わなくてはならないときには使用後にできるだけ早く乾燥させてください。

 

なお、最近では水や湿気に強い、防水性能を強化した補聴器も多く出ています。

 

補聴器の弱点A汚れ

補聴器はさまざまな汚れによっても調子が悪くなります。

 

とくに耳穴型では要注意です。耳垢が補聴器の中に人って、その酸で壊れてしまうことがありますし、音道(補聴器の音の出口)をふさいで音が出なくなることもあります。

 

耳垢がたまりすぎないように注意することと、耳垢が補聴器の中に入らないように耳垢ガードを付け、ときどき取り替えることも必要です。

 

また、補聴器をつけたままへアスプレーや香水をかけないこと、整髪料も付着しないように注意してください。手が油などで汚れたときは、しっかり洗い落としてから触るようにしてください。

 

補聴器の弱点B衝撃

補聴器は非常に精密な機械なので、強い衝撃で壊れてしまうことがあります。コンクリートなど硬いものの上に落とさないよう、補聴器を扱うときは座って、地面や床に近い位置で行いましょう。

 

小さい子供がおもちゃにして壊してしまう、犬や猫が官で壊してしまうといったこともあります。ペットが近づいたり子供の手が届いたりしない場所に置くようにしてください。

 

補聴器の弱点C高温、冷気

補聴器は熱に弱いので、ストーブのそばや自動車のダッシュボードなど高温になるところには置かないようにしてください。

 

また、ぬれたからといつてドライヤーで熱風を当てたりしないでください。

 

一方、低温には比較的強いのですが、暖かいところに戻すと結露が生じることがあります。寒い屋外から暖かい部屋に戻ったときなどには、乾燥剤の入った箱の中でゆっくりと室温に戻してください。

 

紛失にも注意

 

小さい補聴器で何といっても一番怖いのが紛失です。

 

故障は修理が可能ですが、紛失は買い直す以外ありません。

 

使わないときはつねに同じ場所に置くようにし、外出先で補聴器を外したときには、必ずカバンやバッグに入れるように習慣づけましょう。

 

なお、規定の期間内であれば紛失に対応してくれるメーカー(一部の補聴器に限り)もあります。

 

 

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